平成20年度放射線治療品質管理士講習会
I.はじめに
 平成13年から平成16年にかけて、多くの国立・公立・私立病院にて発生した放射線治療における過剰照射や過少照射による医療事故が発生しました。これは需要の増加しつつある放射線治療の潜在的危険性を認識させるとともに、放射線治療の安全管理体制を確立することの重要性を改めて認識させました。
 放射線治療に関連する5つの学会および団体(日本放射線腫瘍学会、日本医学放射線学会、日本医学物理学会、日本放射線技術学会、日本放射線技師会)は、放射線治療の安全管理体制を確立することを目指して、平成16年11月に放射線治療品質管理機構を設立し、放射線治療品質管理士の認定を開始しました。放射線治療品質管理士は、放射線治療の品質管理を行う能力と経験を有する者であり、今後、治療現場で品質管理の任にあたる方です。平成16年度は2回、平成17年度からは各1回認定を行い、現在までに582名の放射線治療品質管理士を認定しました。
 引き続き本年度も放射線治療品質管理士の認定を以下の要領で行いますので多数の申請を希望いたします。
II.放射線治療品質管理士講習会
  放射線治療品質管理士の認定は、後述の申請資格を有する者に対して講習会を行い、所定の講習を修了した者に対して行います。また、放射線治療品質管理士は3年後に更新が必要です。詳しくは、資格更新の手続きについて(H20年度)をご参照ください。
講習会は、平成21年1月11日(日)に東京、2月21日(土)に大阪にて、2会場に分け開催いたします。放射線治療品質管理士の認定を希望する方(認定講習者)は、第1部(午前)、第2部(午後)とも受講し、最後に試験を受験する必要があります。
すでに放射線治療品質管理士の認定を受けられた方(維持講習者)は、第2部のみを受講してください。( →維持講習会の方はこちら
III.申請資格
 放射線治療品質管理士の認定を申請するには以下の条件1と2を満たしていることが必要です。
1. 放射線治療の実務経験2年以上 且つ 治療品質管理*に1年以上従事した者
ただし、理工系出身者にあっては、以下の施設において治療関連の業務に2年以上従事していることが条件です。(なお、この規定は暫定的なものであり、平成20年度に見直されます。)
放射線医学総合研究所、癌研究会癌研究所、国立がんセンター、公立がんセンター、兵庫県立粒子線医療センター、大学(付属)病院放射線科・放射線腫瘍科、筑波大学陽子線医学利用研究センター、その他機構が認めた施設
2. 下記のいずれかの資格を持つ者
(1) 日本医学放射線学会の「医学物理士」
(2) 日本放射線治療専門技師認定機構の「放射線治療専門技師」

*治療品質管理とは、「放射線治療品質管理士制度」に記載されている以下の業務をいいます。
・ 放射線治療装置のQAプログラムの立案と実行
・ 放射線治療計画装置のQAプログラムの立案と実行
・ 治療計画システムに入力するデータ作成と指示と、すべてのコンピュータ線量測定計画のチェック
・ 実行するべきテスト、許容度とテスト頻度を含む治療計画の施設QAプログラムの決定
・ QAプログラムにより判明する矛盾や問題を理解して適切に対応する。
・ 治療装置・治療計画装置のQAプログラムの様々な側面で他の放射線治療品質管理に携わる者と協力
・ 機器導入に当たって放射線治療装置、計画装置の品質管理面からのプログラムの策定
・ 機器故障後の修理終了後の品質管理の立案と実行
など
IV.申請方法
 放射線治療品質管理士の認定を受けることを希望する方は、別記の書類を下記の機構事務局宛に簡易書留郵便にてご送付ください。
なお、定員は東京会場200名、大阪会場150名の予定です。お申込みは先着順に受け付けとさせていただきます。
申請締め切り:平成20年11月21日(金)(当日消印有効)

上記の申請資格を満たされているかどうか、申請書類をもとに審査いたします。審査結果は12月12日(金)頃に発送させていただきます。

(機構事務局)
〒101-8449 東京都千代田区猿楽町1-5-18千代田ビル
(株)ICSコンベンションデザイン内 放射線治療品質管理機構事務局
TEL 03-3219-3541 FAX 03-3219-3577

(講習日時・会場)
第6回:平成21年1月11日(日)東京会場
    <駒澤大学 深沢キャンパス アカデミーホール>
     住所:〒154-0081 東京都世田谷区深沢6-8-18
     アクセス:東急田園都市線 駒沢大学駅
            http://www.komazawa-u.ac.jp/cms/campus/c_fukazawa/

第7回:平成21年2月21日(土)大阪会場
    <大阪市立大 阿倍野キャンパス 医学研究科 医学部医学科学舎 4階大講義室>
     住所:〒545-8585 大阪市阿倍野区旭町1-4-3
     アクセス:JR・地下鉄「天王寺駅」、近鉄「あべの橋駅」より西へ徒歩約10分
            http://www.med.osaka-cu.ac.jp/abeno/access.shtml

(申請書類)
1. 放射線治療品質管理士申請書・講習会申込書 東京
申請書
大阪
申請書
2. 略歴・個人票
申請書
記載例1 ・記載例2
3. 以下の(1)または(2)
(1) 診療放射線技師など医療従事者にあっては、資格を証明する免許証のコピー。
(2) 理工系出身者にあっては治療関連の業務に2年以上従事したことを証明する書類(施設長の証明が必要)
申請書
4. 治療品質管理に1年以上従事したことを証明する書類(施設長の証明が必要)
申請書
5. 以下の(1)または(2)
(1) 日本医学放射線学会の「医学物理士」の証明書(コピーにて可)
(2) 日本放射線治療専門技師認定機構の「放射線治療専門技師」の証明書(コピーにて可)
 
6. 申請手数料および講習会受講料の払い込み票(コピーにて可)  
7. 返信ハガキ(官製ハガキに宛名を記入したもの)1枚  

1−4に必要な書式は、ホームページよりダウンロードできます。また、申請手数料と講習会受講料は以下の通りです。

(必要な費用)
申請手数料  10,000円(消費税込み)
講習会受講料 10,000円(消費税込み)

上記の合計20,000円を11月21日(金)までに以下の口座にお振込みください。なお、審査の結果、申請資格を満たさない場合は、講習会受講料はご返却いたします。

(振込口座)
口座名:放射線治療品質管理機構事務局
口座番号:(普)4748230
銀行名:三菱東京UFJ銀行 新丸の内支店

* お振込みの際は、ご氏名をご入力いただきますようお願いいたします。

(特記事項)
1. 講習会の前半は別記のプログラムに示すように、「放射線治療における医療事故防止のための安全管理体制の確立に向けての提言」を理解することを目的に行います。受講者は、提言を各自プリントアウトして、当日までに内容についての予習を行ってください。また、教材として使用しますので、プリントアウトしたものを当日ご持参ください。
平成20年度放射線治療品質管理士講習会プログラム
放射線治療品質管理士の認定を希望する方(認定講習者)は、第1部(午前)、第2部(午後)とも受講し、最後に試験を受験する必要があります。すでに放射線治療品質管理士の認定を受けられた方(維持講習者)は、第2部(午後)のみを受講してください。
第6回: 平成21年1月11日(日) 東京(駒沢大学 深沢キャンパス アカデミーホール)
第7回: 平成21年2月21日(土) 大阪(大阪市立大 阿倍野キャンパス 医学研究科 医学部医学科学舎 4階大講義室)
 
9:25-9:30 開会挨拶 早渕 尚文(久留米大)
  第1部 認定講習者のみ
9:35-10:00 はじめに
遠藤 真広(放医研)
10:00-10:30 放射線治療品質管理の現状
新保 宗史(埼玉医大)
10:30-11:40 品質管理の実施例
司会 遠藤 真広(放医研)
(1)はじめに 遠藤 真広(10分)
(2)放射線治療品質管理の実施例 水野 秀之(放医研)(30分)
(3)Comprehensive audits of radiotherapy practices: A tool for quality improvement: IAEA 2007 白土 博樹(30分)
11:40-12:00 レポート課題の説明
保科 正夫(群馬県立県民健康科学大)
昼休み
  第2部 認定講習者および維持講習者
13:00-13:40 「線量計を精度良く使うために」 金井 幸三(東洋メディック)(40分)
13:40-14:20 「定位治療のQA」 矢野 慎輔(京大)(40分)
休憩
14:40-15:20 「保険点数とIMRTのQA」 舘岡 邦彦(札幌医大)(40分)
15:20-16:00 「装置導入におけるコミッショニングのあり方」 大山 正哉(東京医療センター)(40分)
16:00-16:30 試験(30分)

プログラムの演題は仮のものであり、今後、変更されることがあります。