日本放射線治療品質管理機構

構成8団体

日本放射線治療品質管理機構とは

理事長挨拶


令和8(2026)年7月25日から一般社団法人・日本放射線治療品質管理機構の理事長に就任しました。当法人は、放射線治療に関わる全ての8つの学会・団体(日本放射線腫瘍学会、日本医学放射線学会、日本医学物理学会、日本放射線技術学会、日本診療放射線技師会、日本医学物理士会、医学物理士認定機構、日本放射線治療専門放射線技師認定機構)が一致団結して運営にあたる機構です。放射線治療は世界中で120年を超える実績を有し、がん治療の中で外科療法、薬物療法と並んでがん治療の3本柱の一つとして重要な役割を担っています。わが国では、21世紀に入り、通常の放射線治療に加え、定位放射線治療、強度変調放射線治療、陽子線・炭素線治療、中性子捕捉療法などが保険医療となり、身体に負担の少ない有効な治療法として、放射線治療を受けるがん患者数は年間25万人を超えています。

一方、現在の放射線治療は、複雑な体内の解剖や臓器の動きを医療画像等で高い精度で把握し、治療計画通りに病巣に放射線を投与することが重要で、さまざまな職種の方がそれぞれの責任を全うすることに加え、各医療機関には、放射線治療全体の品質をマネジメントすることが求められます。そのために、当機構では、平成17(2005)年に「放射線治療における医療事故防止のための安全管理体制の確立に向けて(提言)」、令和3(2021)年に「放射線治療における品質マネジメント(提言2)」、令和7(2025)年に「外部放射線治療装置導入に必要な設備・人的リソースとその期間について」など、様々な提言・声明を発信してきました。

また、本機構は、放射線治療の品質マネジメントを理解し品質管理の基礎となる線量測定等の能力と経験を有し治療現場で品質管理の任にあたり得る方を、放射線治療品質管理士として認証しております。平成17(2005)年から放射線治療品質管理士講習会を毎年開催し、2025年までに2000人を超える放射線治療品質管理士を認定し、その資格更新作業も行っており、現在約1400人の放射線治療品質管理士が放射線治療に従事しています。その他、X線・電子線治療装置の出力評価を支援する地域ネットワークの構築や、放射線治療計画補助を支援する研修用のe-learning用教材の提供を行っています。

平成20(2008)年には、放射線治療の品質管理を行う専門職者の配置が診療報酬に加えられ、その後、上記8つの学会・団体の不断のご努力のおかげもあり、わが国の放射線治療品質管理体制は改善し、近年は重大な過誤照射の報告は減少しています。しかし、毎日の診療現場では、人工知能の導入など、従来の予想を超える多様な進歩・変化があり、一時たりとも油断のできない状況です。本機構としては、放射線治療に関わる全ての8つの学会・団体の放射線治療の品質管理に関する意見を集約する場を提供し、今後も質の高い放射線治療の安全な遂行と発展に向けて、努力する所存です。引き続き、皆様のご協力を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 日本放射線治療品質管理機構
理事長 白𡈽 博樹
ページのトップに戻る